NiKOブログ
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2008.10.23
「病院の言葉」を分かりやすくする提案
国立国語研究所が、先日「病院の言葉」を分かりやすくする提案(中間報告)を公開しました。
私たち医療従事者が日常用いている言葉のうち、一般の方々に分かりにくいものや、誤解を与える可能性のある言葉57語について分かりやすくする工夫を提案しています。
一例を挙げると、
- セカンドオピニオン → 別の医師の意見
- 予後 → 今後の病状についての医学的な見通し
- 炎症 → からだを守るために,からだの一部が熱を持ち,赤くはれたり痛んだりすること
- 頓服 → 症状が出たときに薬を飲むこと
- ショック → 血圧が下がり,生命の危険がある状態
などです。
言葉だけが独り歩きして、実は正しい意味が理解できていないもの(「インフォームドコンセント」や「セカンドオピニオン」など)や、日常でも使われる言葉とは違った意味合いになるもの(「ショック」など)もありますね。
同研究所のサイトでは言葉に対する誤解の例や、より分かりやすく伝えるための効果的な言葉遣いについても記載されています。
私も普段からなるべく分かりやすい言葉で伝えようとしているつもりですが、気づかぬうちに専門用語をそのまま用いていることがあるかもしれません。この報告を見てあらためて気をつけようを感じました。
また、もし診療中に分からない言葉が出てきたときにはどうぞ遠慮せずに聞いてくださいね。