NiKOブログ

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2009.07.02

「そんな傷はつばでもつけておけば治る!」は科学的に正しい、かも

小さい頃転んでひざをすりむいたりしたときに「そのくらいならつばでもつけておけばすぐ治るよ」と言われた経験はありませんか?

まだ子どもだった私は「きっとつばの中には特別な成分があってそれが傷に効くんだ」と子どもながらに納得していた覚えがあります。

さすがに歯科を学んでからは唾液の中は最近の宝庫であることを知ってしまったので、上記はただの言い伝えだと思っていますし、仮に自分の子どもがひざをすりむいても傷口につばはつけないでしょう。

ところが、どうやら「傷口に唾」はただの言い伝えではなく科学的に根拠があるかもしれないのだそうです。

松本歯科大学の歯科薬理学の研究グループによると、唾液中のたんぱく質の一種「ヒスタチン」が傷口の別のたんぱく質(「熱ショックたんぱく質」というそうです)と結合することで歯肉の細胞を増殖させることが分かったそうです。

つまり、

「ヒスタミンのおかげで細胞が増える」→「傷口がふさがる」→「傷が早く治る」

(かもしれない)ということです。

研究がさらに進むと、「塗るだけでみるみるうちに傷が治っていく薬」なんていうのも開発されるかもしれませんね。