NiKOブログ

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2010.05.07

「小児歯科」はかなり多い??

検索すると意外に多い「小児歯科」

自分の子どもの歯を見てもらおうと近くの小児歯科を探そうとした場合、皆さんはどんな方法で調べるでしょう?

おそらくこの記事を読んでいるような方であればPCやケータイを使うことが多いでしょう。

Yahoo!やGoogleなどの検索サイトから「○○市」「小児歯科」といったキーワードを入れたり、あるいは歯科医院専門の検索サイトや口コミサイトで探す場合もあると思います。

ところが検索をするとたくさんの歯科医院の名前がズラズラ~っと出てきて「ホントにこんなに小児歯科があるの?」と思われたことはありませんか?

実はこれには「標榜(ひょうぼう)診療科名」というものが関係しています。

標榜診療科名とは?

医科では「内科」「外科」「眼科」といったメジャーなものや、さらにそれらを細かくした「消化器内科」「脳神経外科」など実に様々な診療科名があることは皆さんもご存じでしょう。

歯科でも医科ほどではありませんが複数の専門分野があり、歯科医師によって得意・不得意があります(もちろんオールマイティーにあらゆる分野をこなす歯科医師もいます)。

それらの診療科目のうち「ウチではこういう診療科目をやっていますよ」と看板などに表示(標榜)可能なものが規則で決められています。

具体的には「歯科(一般歯科)」「小児歯科」「矯正歯科」「歯科口腔外科」の4つです。

これ以外の物は診療科目として標榜することは認められていません。例えばインプラントが得意な歯科医院が「インプラント科」と標榜するのはNGです。

標榜のための条件はナシ

逆に、上記の4つの科は標榜するのに特に条件(専門医の資格など)は必要ありません

この「標榜するための条件がない」ということがポイントです。矯正や口腔外科はできる・できないがハッキリ分かるので、該当する治療を行っていない医院はまず標榜しないでしょう。

では小児歯科はどうかというと、よっぽど子どもが苦手(あるいは嫌い…)で「ウチは子どもには来てほしくない」と思っている歯科医師でなければたいていは「歯科」と「小児歯科」の両方を標榜しています。

(ちなみに当院は矯正治療や成人の診療も実際には行っていますが、専門性を強調するためにあえて「小児歯科」のみを標榜しています)

結果として、特に歯科専門・口コミサイトで小児歯科を検索した場合、エリア内のほとんどの歯科医院がヒットすることになります。

もちろんそれらの医院の中には小児歯科を得意としている歯科医師もいるでしょうし、院長が得意でなくても、常勤あるいは非常勤で小児歯科医師がいる場合もあるでしょう。しかしそういった情報は検索結果からはなかなか得られにくいのが実情です。

では、「自分の子どもを安心して見てもらえる歯科医院」を見つけるにはどうすればいいのでしょう?

「小児歯科専門医」を探す

小児歯科専門医は歯科医師が広告可能な専門性に関する資格の中の一つで、日本小児歯科学会により認定されます。

専門医を取得するためには一定の研修や経験が必要で、また一定期間ごとに資格の更新も行われます。

日本小児歯科学会のサイトには全国の専門医の名簿も公開されています。

お子さんのための歯科医院を選ぶ一つの基準にしてみてはいかがでしょう。