歯の生える順番がおかしいんですけど・・・

「子どもの歯が結構生えてきたんですけど、順番がおかしいんです」と来院されたお母さんと赤ちゃん。

お口の中をのぞいてみると、上下6本ずつ、計12本のかわいらしい歯が見えています。特におかしなところはないのですが、

「4本目までは真ん中から順に生えてきたのに、そのあと一つ飛んで生えてきたんです」とお母さん。

あー、なるほど。そういうことか。

歯が真ん中から1本ずつ順番に生えてくると思っている方、意外と多いようですね。

図は乳歯の生えてくる平均的な時期を示したものです。
生後6か月くらいに下の前歯（下顎乳中切歯）が生えてきて、その次に上の前歯（上顎乳中切歯）・・・という具合になります。
数字はあくまで目安なので多少の早い・遅いは気にしなくても大丈夫です。

乳犬歯(C)と第一乳臼歯(D)のところをご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、実は犬歯（糸切り歯）は臼歯（奥歯）よりもあとから生えてくるのです。

確かに真ん中が生えてその隣が生えてくると次はその隣、と思ってしまいますが異常でもなんでもないので気にしなくて大丈夫です。

ちなみに永久歯の生えてくる（生えかわる）時期はこのようになっています。

やはり上顎犬歯は一般的には小臼歯よりもあとに生えかわります。

ただ、永久歯の生えかわりについては歯並びの状態や乳歯のむし歯の有無などによって時期が左右されることも多いので「なんとなくおかしいな？」と思ったら早めに相談されることをおススメします。