NiKOブログ
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2012.02.22
歯みがきのごほうびにキシリトールチョコをあげても大丈夫ですか?
※写真は(たぶん)普通のチョコです。
「キシリトールチョコ」というものがあります。ある歯科医師が開発したもので、取り扱っている歯科医院から購入することができます(ちなみにウチでは扱っていません)。
ところで、
子どもが歯みがきを嫌がります。「ごほうびにキシリトールチョコをあげるとむし歯にもならなくていい」と聞いたことがあるのですが、みがいた後にキシリトールチョコを食べさせても大丈夫ですか?
と聞かれることがたまにあります。
この「大丈夫か?」が「むし歯にならないか?」という意味であれば答えは「Yes」です。
でも私は特別な事情のない限りお勧めはしません。
使われている甘味料が「キシリトールのみ」、あるいは「キシリトールとむし歯の原因にならない甘味料のみ」であればそのチョコをいくら食べようがそれが原因でむし歯になることはありません。
むしろキシリトールにはむし歯の原因になる菌を弱らせる効果があるのでかえってむし歯になりにくくなるかもしれません。
しかし、むし歯を生活習慣病としてとらえた場合、果たしてこれは「良い習慣」なのでしょうか?
歯みがき後にキシリトールチョコをごほうびとしてあげることの弊害として、
- 子どもが甘味に慣れてしまう(甘いものが好きになってしまう)
- (特に夜)磨いた後に何かを口にするという習慣が身についてしまう
- ごほうびがないと磨かせてくれないようになる
などの懸念が挙げられます。
別に私はキシリトールチョコそのものを否定するつもりはありません。
「むし歯ができてしまったけど甘いものがどうしてもすぐにはやめられない」といった場合に段階的に糖分摂取量を減らすための補助としての使い方などはお勧めすることがあります。
どんな便利ツールを使うか、よりもいかにむし歯になりにくい生活習慣を小さい時から身につけていくか、がより大切だと思います。