NiKOブログ

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2009.08.29

笑気がオゾン層を破壊?!

歯科治療に対する不安を和らげるための方法の一つとして笑気吸入鎮静法というものがあります。

笑気ガス(N2O:亜酸化窒素)を鼻から吸引することで恐怖心や不安感が軽くなった状態で治療を行うものです。

子ども(ある程度理解力は必要ですが)にも使用できるので、いずれ当院でも導入したいと思っていたのですが、こんなショッキングなニュースが飛び込んできました。

歯医者さんの「笑気ガス」、オゾン層破壊の主犯-使用減らす必要も(ブルームバーグ)

記事によると、

笑気ガスの排出量は年0.25%程度のペースで増えており、2050年には人為的なオゾン層破壊の最大80%はこれが原因になる公算がある。N20はまた温室効果ガスでもあるため、排出量削減はオゾン層破壊と地球温暖化の双方の対策になると研究チームは論じている。

とのこと。

今後笑気の使用に関して何らかの法規制が出てくる可能性もあります。

不安を抱えた患者さんには有効な手段であるだけに、今後の動きを注目したいと思います。