NiKOブログ

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2010.05.26

クリアアライナー体験レポート(1)

クリアアライナーによる矯正治療について以前お伝えしましたが、今回私自身がその治療を体験することにしたので、治療の経過を数回に分けてお伝えしようと思います。

クリアアライナーとは?

クリアアライナーは韓国の金 泰元先生により考案された、マルチブラケットを使わない矯正装置です。

透明なプラスチックのマウスピースを装着することにより、矯正力を発揮します。

装置は透明なため、日常生活においてほとんど目立つことはありません。また、自分で取り外しができるので食事やブラッシングも通常通りに行えます。

それでは実際に装着するまでの様子をご覧いただきましょう。

術前~治療開始まで

クリアアライナー術前(正面)
治療開始前の状態です。体に似合わず(笑)歯が小さいため前歯にすき間があります。
クリアアライナー術前(上顎)
同じく上顎咬合面です。
クリアアライナー術前(下顎)
同じく下顎咬合面。

まずこの状態でお口の型取りをして模型を技工所に送ると、技工士さんが「今回のステップで歯をどのくらい移動させるか」というシミュレーションをしてくれるので、それでOKということになったら実際に使う装置の作製が行われます。

出来上がったクリアアライナー
作製されたクリアアライナーです。

ソフトとハード、同じ形で厚みの異なる2種類が納品されます。まずソフトを1週間使い、その後ハードを使います。
装着したクリアアライナー

ソフトを装着しました。特に下顎で歯とアライナーの間にすき間が見られますが、歯が移動してくるに従って目立たなくなるはずです。

装着しての感想

体験レポートなので正直に報告しますが、やはり装着直後は歯が締め付けられるような痛みがあります。また、カチカチ噛むと(力がかかっている)前歯が若干痛みます。

装着直後にいらした患者さんのお母さんに「私、3分前から矯正始めたんです」と口元を見せましたが、じっくり見なければ装置が入っていることには気がつきませんでした。

痛みは時間がたつにつれて少しずつ慣れてきました。が、夕食のために装置を外そうとするとまた歯に力がかかりちょっとだけ痛みます。頻繁に付けたり外したりはしたくないですね。間食が減ってダイエットにいいかも(笑)。

翌日になると痛みにもだいぶ慣れてきました。普段、矯正をしている子どもたちに「始めの2~3日はちょっと痛いかもしれないけど頑張ってね」と言っていましたが、その言葉を身をもって体験しました。

今後の予定としては、1週間後にハードに切り替えます。また、概ね1か月ごとに型取りをして新しいステップのクリアアライナーを装着していくことになります。

次のステップに入るころにまたレポートしますのでお楽しみに。